古事記・日本書紀の八百万の神々を、22枚のタロットに編み直す。
大和絵で編む神道タロット「Miko Oracle 巫女託宣」──
魔女翡翠と HISUI のアトリエが、平安絵巻物様式で紡いだ
日本のオラクルカード。
日本で「タロット」と聞いて思い浮かぶのは、ライダー版・マルセイユ版・トート版 ─ いずれも欧州の文化的土壌で育った絵柄である。中世キリスト教世界の象徴体系、ヘブライ文字、ヘルメス主義の影響を受けた図像で構成されており、引いてみたときの「響き」がどこか他人の物語のように聞こえる、と感じる占い愛好者は少なくない。
一方、日本人は神社の鳥居をくぐり、お正月に初詣をし、夏祭りで神輿を担ぎ、米を炊くたびに無意識のうちに八百万の神々の物語の中で生きている。古事記と日本書紀の神々こそ、日本人にとって最も解像度の高い象徴体系である。にもかかわらず、その22柱を真正面から扱ったオラクルカードはほとんど存在しなかった。
神道タロット「Miko Oracle 巫女託宣」は、その空白を埋めるために編まれた新たな試みである。22枚の構造はタロットの大アルカナを継承しつつ、絵柄も象徴体系も日本の神話そのもの。馴染みのある物語の中で、自分の人生を占う ── それが神道タロットを今このタイミングで世に出す動機になっている。
| 項目 | 西洋タロット | 神道タロット 巫女オラクル |
|---|---|---|
| 象徴の出典 | 中世キリスト教・錬金術・カバラ | 古事記・日本書紀・神道伝承 |
| 絵柄様式 | 欧州中世画・象徴主義 | 平安絵巻物様式の大和絵 |
| キャラクター | 魔術師・女教皇・愚者など | 天照・月読・須佐之男など22柱の神々 |
| 季節感 | 西洋四季・占星術12星座 | 日本の四季・神事・八百万の祭り |
| 連動アイテム | クリスタル・タロットマット | 守護パワーストーン22種 |
西洋タロットを否定しているわけではない。むしろ、その22枚の構造を尊重しつつ、絵柄と物語だけを日本の土壌に置き換えたのが、巫女オラクルの設計思想である。両方を引き比べることで、占いの解像度は確実に深まる。
Miko Oracle 巫女託宣は、八百万の神々の中から22柱を選び、五つの章に編成している。各柱には固有の物語、象徴植物、季節、対応するパワーストーンが付随しており、占いで引いた瞬間に「いま自分を後押ししている神様」が明確に浮かび上がる構成になっている。
伊邪那岐が黄泉から戻り、禊をしたときに生まれた三柱。日本神話の中心軸であり、昼と夜と嵐 ── 人生の根源的な三相を司る。三貴神が出るカードは、現在地そのものを示す重い札である。
別天津神と神世七代に属する根源神たち。「始まり」「分かれ」「土台」を象徴する系譜であり、新規事業・転居・結婚・離別など、人生の大きな分岐を占うときに頻出する神格群。
出雲系・山岳系・海洋系の神々と、知恵・芸能・道案内を司る神々。日常の判断、人間関係、仕事の選択など、生活レベルの占いで最も頻繁に出現する10柱。
日本神話には光だけでなく、闇の存在も明確に位置付けられている。試練・葛藤・断ち切るべきしがらみを象徴する三体。引いたときに不吉と感じる人もいるが、闇の札は「向き合えば最も強い味方になる」という神道独特の解釈で扱われる。
22柱の最後に配置される唯一の人間カード。神と人を結ぶ媒介者であり、占いを引いている自分自身の象徴でもある。この札が出たときは「答えはすでに自分の中にある」というメッセージになる。
西洋タロットは、私の物語ではない。
神道タロットは、私の祖先の物語だ。
だから、引いた札が、自分の中で響く。
神道タロット 巫女オラクルの最大の特徴は、22柱それぞれに 守護パワーストーンが対応していることである。占いで引いた神様の石を身に着けることで、その日の託宣を一日中持ち運べる ── これが他のタロットには無い構造になっている。
パワーストーンと占いを掛け合わせる発想自体は珍しくない。だが 「神様一柱ごとに専属の石を割り当てる」 という構造を持つオラクルは新たな試みとなる。たとえば占いで天照大御神が出た日にはシトリンを身に着け、月読命が出た日にはムーンストーンを身に着ける。神道タロットの託宣が、現実世界の装いに溶け込んでくる。
Stone Artistry HISUI が扱う 35 種以上のパワーストーンは、すべて 22 柱の神々のいずれかに紐づけられている。占いの結果と、ブレスレットの選び方が一直線でつながる設計になっている。
Stone Artistry HISUI のアトリエを主宰するのは、宮城県南部の田舎にひっそりと工房を構える 魔女翡翠。22柱の大和絵原画はすべて、彼女と HISUI のアトリエが、平安絵巻物様式を研究したうえで一柱ずつ編んでいる。
屋号の「翡翠(ひすい)」は、日本の国石。5000年前の縄文期から、この列島の人々が「神を宿す石」として扱ってきた最古の聖石である。三種の神器のひとつ「八尺瓊勾玉」の素材であり、天皇の即位儀礼から今日まで、皇居から離れることなく受け継がれてきた。
5000年前、糸魚川の誰かが最初の翡翠勾玉に最初の穴を開けた。 ── 神道タロット 巫女オラクルは、その系譜の現代における延長として企画された。最古の聖石を屋号に背負い、最古の神話を22枚に編み直す。日本オラクルカードとして、これ以上ふさわしい立て付けは無い、というところから着想されている。
翡翠オラクル(=HISUI が手がけるオラクル群)の第一弾が、この神道タロット 巫女託宣になる。今後、季節の神事や地域の神々を題材にした第二弾・第三弾も予定されている。
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