大国主神 ─ おおくにぬしのかみ
大国主神とは
須佐之男命の血を引く出雲の主宰神。兄神たちにいじめ抜かれ、皮を剝かれて泣く因幡の白兎に、真水と蒲の花粉で手当てする道を教えた慈愛の神。須佐之男の住む根の国へ降り、蛇の室や火攻めの試練を娘・須勢理毘売の助けで越え、地上へ還って国造りを成す。海の彼方から訪れた小さな神・少彦名命と力を合わせ、葦原中国を拓いた。縁を結び、傷を癒し、国土を富ませる一柱。
Miko Oracle 巫女託宣の IX 番に置かれる大国主神は、古事記・日本書紀に記された神話を、タロット大アルカナの様式で読むための一柱。この札の軸は「縁結び」。神札は命じない。ただ、今あなたが立っている場所を、大国主神の神話という鏡に映して見せる。読み解くのはあなた自身で、神は問いを返すだけ。以下に、正位置・逆位置の意味、守護石ロードナイトとの結び、そして占いでの読み方を記す。
キーワード
正位置の意味
傷ついた者へ差し伸べる手が、そのまま縁を結ぶ。白兎を救った慈愛のように、見返りを求めぬやさしさが、巡り巡って自分の世界を富ませる時。仕事では、一人で抱え込まず、少彦名命との協働のように、異なる力を持つ者と手を組むことで事が成る。恋愛では、相手の弱さや過去ごと包み込む受容が、深い結びつきを生む。対人では、こじれた関係を許し、縁を編み直す役目が回ってくる。試練を越えた先に、あなたの国造りが待っている。結ぶ力を、惜しまずに。
逆位置の意味
結ぶべき縁を、自分でほどいている。やさしさが共依存や見返りへの期待に変質し、与えるほどに苦しくなっている状態。あるいは過去の痛みを許せず、心の扉を閉ざして孤立している。仕事では、何もかも一人で背負い、助けを借りる勇気が出ない。恋愛では、尽くしすぎて相手を呑み込むか、逆に傷を恐れて踏み込めない。対人では、わだかまりを抱えたまま、縁を断つ方向へ傾いている。今は、まず自分自身の傷を癒すこと。許しは相手のためでなく、固く結ばれた己の心をほどくためにある。
今日のメッセージ
傷ついた者に手を差し伸べるその縁が、巡り巡って世界を富ませる。今日は見返りを求めず、人と結び、許す日。慈愛は、まわりまわって自分へ還る。
守護石 ロードナイト
ロードナイトは灰黒の脈に薔薇色を抱く、慈愛と許しの石。石言葉は愛・許し・心の癒し・人間関係の修復。白兎を癒し、試練を越え、少彦名命と国を結んだ大国主神に、傷ついた心を癒し、こじれた縁を編み直すこの石が重なる。許しと包容で人と人を結ぶ、縁結びの振動を宿す。