巫女 ─ みこ
巫女とは
神々と人を繋ぐ媒介者。天岩戸の前で舞った天宇受売命を遠い祖とし、神懸かりとなって神意を言葉へ降ろし、神鏡を捧げて神を招く。占いそのものを体現する存在であり、Miko Oracle 二十二柱の名を冠する、物語の大トリ。これまでの二十一柱が「どんな神意が降りるか」を語ってきたのに対し、巫女は「神意を受け取る器」そのもの。すなわち、この札を引くあなた自身を映す、最後の一柱。
Miko Oracle 巫女託宣の XXII 番、媒介者の章にただ一柱で立つ巫女は、この神札の名そのものを背負う締めくくり。この札の軸は「媒介」。タロットの世界(XXI・完成)の先に、占う者自身を据えた一柱で、二十一柱が示してきた神意のすべてが、ここへ流れ込む。神札は命じない。ただ、今あなたが立っている場所を、巫女という鏡に映して見せる。だがこの最後の一柱では、鏡に映るのは神の姿ではなく、あなた自身。読み解くのはあなたで、神は問いを返すだけ。以下に、正位置・逆位置の意味、守護石翡翠との結び、そして占いでの読み方を記す。
キーワード
正位置の意味
あなた自身が、神託を受け取る器になる時。これまで二十一柱が示してきた神意は、すべてこの一柱に流れ込む。巫女が神鏡を捧げて神を映すように、今のあなたは、外に答えを探すのではなく、自分という鏡を澄ませて、降りてくるものを受け取る局面にいる。仕事では、知識や理屈を越えた直感が、最も正しい道を指す。恋愛では、相手の言葉の奥にある真意を、神懸かりのように感じ取れる。対人では、人と人、立場と立場の間に立ち、声を繋ぐ媒介者の役目が回ってくる。占う者と占われる者が、ひとつに溶ける。答えは、もうあなたの中に降りている。
逆位置の意味
鏡が曇り、降りてくるものを受け取れずにいる。雑念や他人の声が多すぎて、自分の内なる神意を聴き取れない状態。あるいは、媒介者であろうとして自分を空にしすぎ、他人の感情に呑まれて消耗している。仕事では、情報に溺れ、直感の声が雑音に埋もれている。恋愛では、相手に合わせすぎて、自分の本心という鏡を見失っている。対人では、皆の間を取り持つうちに、自分がどこにもいなくなっている。今は、いったん鏡を磨く時。神懸かりの前に禊があるように、まず自分の心の水を澄ませること。器が澄めば、神意はおのずと映る。
今日のメッセージ
あなた自身が、神託を受け取る器。二十一柱の神意は、この一柱に流れ込む。外に答えを探さず、自分という鏡を澄ませて。答えは、もうあなたの中に降りている。
守護石 翡翠
翡翠は古来「神を宿す石」と崇められた、五千年の聖石。日本の国石にして三種の神器の勾玉に連なり、Stone Artistry HISUI の名・由来そのものを成す核の石。石言葉は霊性・聖なる加護・徳・調和。神と人を繋ぐ媒介者・巫女に、神を招き映す力を与えるこの石以上にふさわしいものはない。器を聖なるものへ澄ませ、二十二柱の物語をひとつに束ねる、媒介と聖性の振動を宿す。
三貴神の光から、創世の禊、八百万の恵み、闇の系譜の試練を経て、二十二柱の物語はこの巫女で円を結ぶ。神々が示してきた問いは、最後にあなた自身へ還る。神札を引く者こそ、神意を受け取る器。Miko Oracle 全二十二柱、大和絵 emaki で完成。