天照大御神 ─ あまてらすおおみかみ
天照大御神とは
伊邪那岐が黄泉の穢れを濯いだ時、その左目から生まれた太陽の女神。高天原を治める最高神であり、皇室の祖神とされる。弟・須佐之男の乱暴に心を痛め、天岩戸へ籠もる。世は闇に沈み、八百万の神が岩戸の前で祝詞と舞を捧げた。天宇受売命の舞に思わず岩戸を細く開けたその刹那、引き出され、光が世界へ還る。隠れと顕現、その両極を司る一柱。
Miko Oracle 巫女託宣の I 番に置かれる天照大御神は、古事記・日本書紀に記された神話を、タロット大アルカナの様式で読むための一柱。この札の軸は「顕現」。神札は命じない。ただ、今あなたが立っている場所を、天照大御神の神話という鏡に映して見せる。読み解くのはあなた自身で、神は問いを返すだけ。以下に、正位置・逆位置の意味、守護石シトリンとの結び、そして占いでの読み方を記す。
キーワード
正位置の意味
岩戸はもう開いている。隠していた力を、世界へ向けてよい時。仕事では、後ろに退いていた人が前へ出て主役を担う流れ。恋愛では、飾らない素のあなたが最も輝いて見える局面で、想いを隠す必要はない。対人では、あなたが場の中心となり、周りを照らす役目が回ってくる。金運も上向き、努力が日の目を見る。自分を過小評価する癖を手放し、「これが私だ」と名乗る勇気が、すべての扉を開く鍵になる。
逆位置の意味
光をみずから岩戸の奥へ仕舞い込んでいる。才能はあるのに「まだ早い」「私には無理」と扉を閉ざし、本来の輝きを曇らせている状態。仕事では、評価されたい気持ちと、目立つことへの怖れが綱引きをしている。恋愛では、本音を見せず仮面で関わるため、距離が縮まらない。対人では、自己卑下が謙遜を越えて、相手を戸惑わせている。まず一歩、岩戸の隙間から外を覗くこと。完璧に晴れてから出る必要はない。
今日のメッセージ
岩戸の隙間から、光はもう漏れている。あとは一歩、外へ出るだけ。今日は自分の輝きを曇らせず、まっすぐ世界へ向ける日。誰かの許しを待たなくていい。
守護石 シトリン
シトリンは太陽光を結晶へ閉じ込めたような黄金の石。石言葉は豊穣・自信・太陽の光・希望。岩戸から還る光の女神に、これ以上ふさわしい石はない。自己肯定と顕現の振動を持つこの石は、隠れていた輝きを表へ引き出す天照の力と同じ周波数で響き合う。